スタジオジブリの名作『崖の上のポニョ』には、深くて不思議なキャラクターたちが出てくることをご存知でしょうか?中でもインパクトが強い「フジモト」は、視聴者から注目されているようですね。
そこで今回は、ポニョのお父さん・フジモトはどんな人物なのかを解説し、『崖の上のポニョ』のあらすじも合わせて紹介していきます。
ポニョのお父さん・フジモトは何者?
不思議な存在のポニョのお父さん・フジモトは何者なのかについて、探ってみましょう。
どんな役割がある?
少し風変りなフジモトはには、一体どのような役割があるのかを解説します。
ポニョの父親としての役割
フジモトはポニョの父親で、海の女神グランマンマーレの夫の役割も担っていますが、家族全員で一緒に暮らしているわけではありません。グランマンマーレは「海なる母」と呼ばれており、海全体を守る存在なので、フジモトは海底の家で男手ひとつでポニョと妹たちを育てています。
ポニョにとっても、フジモトは頼れる存在であり、娘たちを思いやる立派な父親として描かれているようです。宗介から父親について尋ねられる場面で、ポニョは迷わず「フジモト」と答えています。
魔法使いや海の神使としての役割
海の神使としての重要な役割がある、魔法使いのフジモト。人間ではなく、海の女神グランマンマーレのいる世界で神の使いとして生きているようです。普段は魔法の力を駆使して海に結界を張ったり、水魚を操ったりしています。
海棲生物の養殖や海水の浄化・精製、生命の水の貯蔵なども行なっているフジモトは、魔法使いとしての力と責任感を持ち合わせた、海の世界に欠かせない存在です。
達成させたい目的は?
魔法使いであるフジモトの、達成させたい目的について見ていきましょう。
海の時代をつくる
フジモトの目的の1つ目は海の時代をつくることであり、海底のサンゴの塔にある井戸で魔法の力を使い、海水を浄化・精製し、「生命の水」を貯めています。生命の水が十分に貯まると、カンブリア紀のように地球上がほぼ海で覆われた時代が始まるようです。
フジモトは人間を忌まわしい存在と考えており、生きていけない世界になっても気にしないため、海の支配と時代の実現は重要な目標になっています。
ポニョを人間界から海に連れ戻す
人間が嫌いなフジモトの目的の2つ目は、自分の元から逃げた娘のポニョを海に戻すことです。フジモトは、ポニョが人間と関わることを良く思っておらず、大切な娘が自分の嫌いな世界に惹かれることに対して複雑な気持ちを抱いています。
フジモトの怪しく見える行動は親心ゆえのものであり、父親として娘の安全を守りたいという強い気持ちの表れでしょう。
実は優しい性格?
娘想いの優しい父親であるフジモト。元人間の自分と同じ辛い思いをさせたくない気持ちから、ポニョを連れ戻そうと必死になります。
普段はクールで近寄りがたい印象のフジモトですが、ポニョと仲直りするために青色の服を赤色に変えて登場するお茶目な一面も。第一印象では変わった人物に見えますが、このような行動からフジモトの人柄の良さや、温かい心が伝わってきます。
生活の仕方について
海の中や陸の上で生きられるよう、魔法の力で独自の生活環境をつくっているフジモト。海中では頭を空気風船のようなもので覆い、酸素を確保して窒息を防いでおり、人間でも魚でもない存在ならではの工夫をしているようです。
一方、陸上では除草剤のように見える海洋深層水を周囲に撒き、肌の乾燥を防いでいます。フジモトは元人間なので呼吸することに問題はありませんが、長年海で暮らしてきた影響で陸の環境に体や感覚を慣らす必要があるようです。彼の行動があまりにも奇抜なので、変人扱いされるのも無理はないでしょう。
フジモトの過去とは?
元人間のフジモトには、海を愛するあまり魔法使いになった過去があります。もともと潜水艦ノーチラス号の乗組員として働いていた日本人で、時代設定から年齢は100歳以上。フジモトは環境汚染で海が傷ついていく現実を目の当たりにし、人間に失望していったようです。
価値観が変化したフジモトは、美しい海の女神グランマンマーレと出会って恋に落ちます。2人の間にポニョが誕生し、海の女神を深く愛したことによって魔法使いの道を選択したのでしょう。今も海の女神を「あの方」と呼び、畏敬の念を抱き続けています。
『崖の上のポニョ』あらすじは?
2008年公開のスタジオジブリ作品『崖の上のポニョ』の、あらすじについて紹介していきましょう。
ポニョと宗介の出会い
魚の少女ポニョは母のグランマンマーレと父のフジモト、妹たちと海で暮らしていましたが、家出をして人間界へ。途中で人間の乱獲によるゴミに巻き込まれ、ジャム瓶に閉じ込められたまま海岸へ流れ着きます。そこへ崖の上の家に住む5歳の少年・宗介が現れ、ポニョは助けられて好きになり、彼も彼女のことを大切に思うようになりました。
しかし、ポニョはフジモトに連れ戻され、宗介の元へ帰るために命の水を海に放って人間の姿に。強大な魔力によって街は海に沈みましたが、ポニョは宗介の家までたどり着き、2人は再会を果たしました。
試される想いとポニョの選択
街が海に覆われる展開から、崖の上のポニョ リサは死んだとの考察もありますが、宗介は母を探すために船で老人ホームを目指します。しかし、同行していたポニョは途中で力尽きて魚の姿に戻ってしまいました。途方に暮れた宗介の前にフジモトが現れ、海の底に沈んだ老人ホームへ案内されて無事にリサと再会します。
その後、グランマンマーレは宗介とポニョに本当の気持ちを問いかけました。宗介がポニョへの想いを受け入れてキスを交わすことで、彼女は人間の女の子となり、2人は新たな一歩を踏み出すのです。
まとめ
今回の記事では、崖の上のポニョのお父さん・フジモトの正体や本作のあらすじについても紹介しました。ポニョの父親であるフジモトは、魔法使いや海の神使としての役割を担っており、娘想いの優しい存在のようですね。
本記事の『崖の上のポニョ』あらすじも参考に、スタジオジブリ作品を楽しみましょう!
